Pecker's Log

ペッカーズログ

不動産のこと、そうじゃないこと、
いろいろ綴ります

2021.12.30 Thu
2021年を振り返って

今年も残すところ、今日明日の二日間のみとなりました。

社会的には様々な事件やイベントがあって、それとは関係ないように深く関わるように、日々の仕事に取り組んできた一年でした。

いつもどおりといえばそのとおり、でも昨年までとは違うなにかを心指してやってきた先のこの年末であり、来年もまた、今年までとは違うなにかを為そうと進んでいこうとする上では、いつもどおりといえばやはりいつもどおりなんでしょう。

でもそれだけだと反省も展望も生まれないので、もう少し掘り下げてみたいと思います。

2021年に新たに取り組んだこと

  • a. 賃貸テラスハウスの新築
  • b. 新規分譲地10区画着工
  • c. 賃貸住宅管理業の大臣登録 新規受託件数16戸
  • d. 住宅増改築の企画設計

創業から約三年、最初の2年はひたすら業務の基礎づくり。今年はそれらを活かして物づくりをする年でした。言い換えれば、物理的な場所・空間をつくることを実践した年ということになるかと思います。経営的にはハード・ソフト両面でそれなりにバランスのとれた投資だったように思います。今後はこれら主軸の業務をいかにして拡張、改善していくか。

不動産は良くも悪くもローカルビジネスです。似たような物件、似たような通り、似たような都市や地域はあっても、同じものは2つとなく、厳密な意味ですべてユニークな存在です。そのため、エリアを広げればスケールアウトするかといえば単純にそうとも言いきれず、なかなか簡単には行きません。

事業を拡張させるためには少なくとももう一つ必要な要素があって、それはいまのところ、伝えたいなにかがちゃんと形になっているか、ということではないかと考えています。ある種のメッセージと言い換えてもいいかもしれません。それは例えば、住宅であれば生活や暮らしに対して重視すべき価値観やそれを裏付ける機能だったり、分譲地であれば可能な限り南側を広く取れるプランの徹底であったり、自分たちが普遍性を確信し、確実に届けたい何かを商品やサービスにしっかり反映させること。それは場合によっては、長く培われた職人技によってしか提供されないことかもしれません。費用面での妥協を許されないこともあるかもしれません。それでも未来に向けて、私達のメッセージが何かしらの形で届けられることが肝心だと思います。ひとりよがりにならず、確信をもって臨むことだと思います。人々の資本となるよう、人類への投資なんだと思います。規模はまだまだ小さいですが、常にスケールのことを意識してコツコツやっていく、それは今年も来年も、それ以降も変わらない取り組みだと思います。

それから、不動産事業者として直接取り組んできたことのほかに、業務分野として簡単に括れない仕事も多々ありました。相続関係、農地法関係、給付金や補助金の適用、およびそれらにまつわる許認可申請など、行政法の適用に係る調整やコンサルティング業務などです。

目先の利益をのみ追求していたらどれもおざなりになってしまいかねない、難しい仕事ばかりでした。しかし、だからこそ、私権のあり方と行政や政策のあり方との間で起こる様々な問題に対する根本的な向き合い方を考えさせ、自分のキャパや関心領域を拡げてくれたのだと思います。そして、事業者として提供できるソリューションとは如何なるものか、考えるきっかけを与えられているのだと思います。

これらのことを踏まえて、来年も引き続き今年の取り組みを拡充させる努力を惜しまず、だからといって感けることなく、新しい取り組みにも果敢にチャレンジしていきたいと思います。

今年一年間、関わって頂いた皆様、ほんとうに大変お世話になりました。

そして迎える新しい年も、引き続きのご愛顧何卒よろしくお願いいたします。

令和3年12月30日

代表取締役 村 上 克 之